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【ニュース】ピンクリボンフェスティバル2009(MSN産経ニュース2009.10.6)

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●ピンクリボン 年齢に応じ検査を

10月は乳がんの早期発見や早期治療を呼びかける「ピンクリボン」月間。最近は若者にも定期的な検診に関心が高まっているが、実は年齢によって適切な検診方法に違いがあるという。(津川綾子)

●若者に関心広がる

 「最近、検診を受けに訪れる若い女性が多い」

 NPO法人「乳房健康研究会」(東京)が1日、東京・新宿で開いたイベントで、「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」(東京)の島田菜穂子院長はそう語った。

 がん研究振興財団の「がんの統計」(2008年版)によると、罹患(りかん)率が特に高いのは40代後半から50代前半で、「中年のがん」という印象がある。なのに若者が関心を寄せるのは、ロック歌手の川村カオリさんの死や映画「余命1ヶ月の花嫁」のヒットなどで、早期の予防に目が向いたためのようだ。イベントに参加した30代の女性も「検診を考えたい」と話す。

 乳がん検診には主に2つある。板で乳房をはさんで薄く伸ばし、X線で撮影する「マンモグラフィ」。もう1つは超音波を当てて調べる「超音波検査」。マンモグラフィは中高年の検診に効果的とされ、乳がん検診の代名詞だ。だが「若い女性にはむしろ向かない」との指摘が専門家からある。

 「若い女性の乳房は乳腺が高密度なことが多い。マンモグラフィで白く写るがんの病巣が、元の乳腺も白いため、『雪の日にゴルフをして銀世界の中でボールを探す』ように見つかりにくいことがある」と、聖マリアンナ医科大学の中島康雄教授(放射線医学)は話す。

 一方、超音波検査では元の乳腺の状態の影響が少なく、「検診を受けるなら30代はむしろ超音波検査のほうが有効なことが多い」(中島教授)という。

●20代はまず触診

 さらに若い20代はどうか。がんのリスクも低いため、まずは「自分の体に目を向け、月1回、乳房の自己検診をしっかりやる」(島田院長)ことだ。

 乳房の自己検診は「形を見て」、次に「触る」の順番で行う。具体的には(1)鏡の前で左右の胸を観察。手を組んで上に体を伸ばしたり、腰に手を当てながら、乳首のむきが同じか、皮膚にくぼみがないかなどを見る(2)手指をそろえて乳房に当て、くまなく滑らかに動かす。右の乳房を調べるときは左手で。強さは「大胸筋を押したときにやや気持ちいいくらい」(島田院長)だそうだ。

 女性の20人に1人がかかるといわれるほど身近な乳がん。一般的には2センチ以下の早期発見なら、「10年生存率は9割」と助かる可能性が高い。年齢に応じた定期チェックを心がけたい。

●超音波スキャナなど環境整備も後押し

 乳がん検診がより身近になるような新たな検診方法が続々と登場している。

 持田シーメンスメディカルシステム(東京)は今年、新たな乳がん検診用の超音波スキャナを国内で発売。乳房を自動的にスキャンする仕組みで、担当者の技量差で検査の質がばらつくのを抑えた。検査時間も10分と、従来の半分程度だ。

 東京・大手町のオフィス街にある「東京クリニック」は9月から、当日予約も可能な「ティータイムマンモ」を開始。女性技師が担当し検査は30分程度と、仕事の合間に立ち寄ることができる。